★ CQ21 予防的抗菌薬は術後のSSIを予防するか?

Answer
特別な併存疾患のない成人鼠径ヘルニアの予定手術(鼠径部切開メッシュ法)では、予防的抗菌薬による手術部位感染症の予防は限定的である。NNT(Number Need to Treat)=56。感染リスクの低い症例ではルーチンの予防的抗菌薬の使用を避けることを検討するべきである(推奨グレードB)。
両側鼠径ヘルニア手術、ドレーン留置、長時間手術等の感染リスクを考慮し抗菌薬の使用を検討してもよい(推奨グレードC1)。
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」62頁より

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★ CQ22 再発、慢性疼痛、感染以外の術後合併症は何があるか?

Answer
男性不妊、周術期死亡率に関する検討が行われている(エビデンスレベルⅢ~Ⅳ)。
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」64頁より

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★ CQ24 非還納性・嵌頓・絞扼性ヘルニアに特異的な治療方針や診断方法はあるか?

Answer
特定の状況下で有用と考えられる治療方針がある(推奨グレードC1)が、決定的な鑑別診断方法はない。

★ CQ24-1 非還納性ヘルニアの治療方針は?

Answer
6週以上経過している非還納性ヘルニアは注意深い経過観察でもよい(推奨グレードC1)。
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」68頁より

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★ CQ24-2 嵌頓・絞扼性ヘルニアの治療法は?

Answer
腹腔鏡下ヘルニア修復術や腹膜前到達法による手術を考慮してもよい(推奨グレードC1)。
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」68頁より

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★ CQ24-3 嵌頓ヘルニアの鑑別診断方法は?

Answer
詳細な身体検査をはじめ、各種検査を併用する。
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」69頁より

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★ CQ25-1 鼠径ヘルニア手術は性機能に影響を与えるか?

Answer
鼠径ヘルニア手術は性行為中の鼠径部痛や射精障害等の性機能障害を改善させる。メッシュ法は男性不妊の原因とはならない(推奨グレードB)。
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」70頁より

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★ CQ26-3 妊娠中の鼠径部ヘルニアの診断と治療は?

Answer
妊娠中にかかわらず女性の鼠径ヘルニアと大腿ヘルニアの鑑別には視触診以外に、バルサルバ法を用いた超音波検査が有用である(推奨グレードC1)。
妊娠中はヘルニア嵌頓のリスクが低く、出産後の手術を検討してよい。ただし嵌頓等の緊急の場合にはこの限りではない(推奨グレードC1)。
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」73頁より

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★ CQ27 特定な患者への治療-重篤な基礎疾患を有する患者における鼠径部ヘルニア修復術の注意点は何か?

Answer
ワーファリン服用中患者では血腫をきたしやすい(エビデンスレベルⅢ、Ⅳa)。
血液凝固異常患者の術後血腫予防において、海外ではヒトフィブリン糊の使用が有用との報告があるが(エビデンスレベルⅡ)、本邦での保険適応は認められていない。
肝硬変合併患者においては統一された見解がなく(エビデンスレベルⅠ~Ⅳa)、慎重な適応が必要である(推奨グレードC1)。
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」75頁より

★ CQ27-1 ワーファリン服用中患者への鼠径ヘルニア修復術は安全に施行できるか?

Answer
ワーファリン服用中患者では血腫をきたしやすい(エビデンスレベルⅢ)。
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」75頁より

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★ CQ27-2 血液凝固異常患者における鼠径ヘルニア修復術後の血腫予防法はあるか?

Answer
現時点で本邦における明らかな予防法はない(推奨グレードC1)。
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」75頁より

★ CQ27-3 肝硬変患者への鼠径ヘルニア修復術は安全に施行できるか?

Answer
手術関連死・合併症を増加させるという報告があるが、非肝硬変患者との手術成績に差がないとの報告もあり、慎重な適応が必要である(推奨グレードC1)。
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」76頁より

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★ CQ28 下腹部手術後の成人鼠径部ヘルニアに対して推奨される治療は?

Answer
腹膜前腔の剥離操作の少ない、鼠径部切開前方到達法によるメッシュ法が一般に容認されている治療法である(推奨グレードC1)。
腹腔鏡下ヘルニア修復術はその合併症頻度から十分な説明のもと習熟した外科医が行うエキスパートオプションである(推奨グレードC1)。
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」77頁より

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★ CQ30 成人鼠径部ヘルニア修復術教育におけるポイントは何か?

Answer
初期研修医(卒後1、2年目)とそれ以降の学年の外科医では鼠径部切開法によるメッシュ法における手術成績に差が見られる(エビデンスレベルⅢ)。
腹腔鏡下ヘルニア修復術におけるlearning curveはTEPで50~100例(エビデンスレベルⅣb)、TAPPでは50例以上(エビデンスレベルⅢ)であり、模擬実験に基づく教育は有用である(エビデンスレベルⅡ)。また、Global operative assessment of laparoscopic skills-groin hernia(GOALS-GH)は有用である(エビデンスレベルⅢ)。(推奨グレードB)
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」82頁より

★ CQ30-3 鼠径ヘルニア修復術修得のために適したtoolはあるか?

Answer
腹腔鏡下ヘルニア修復術において、模擬実験に基づく教育は有用である。また、Global operative assessment of laparoscopic skills-groin hernia(GOALS-GH)は有用である(推奨グレードB)。
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」83頁より

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