院長ブログ

「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」を紐解く

はじめに

鼠径部ヘルニア、いわゆる「脱腸」「鼠径ヘルニア」は、日本で年間14~15万例(米国:80万例/年)の手術が実施されていると報告されています。

鼠径部ヘルニア(脱腸)は子供の病気と思われがちですが、むしろ成人に多く、手術以外に治療法がありません。鼠径部ヘルニアには外鼠径ヘルニア・内鼠径ヘルニア・大腿ヘルニア(その他閉鎖孔ヘルニアなども)といった種類のヘルニアがあり、また、両側に発生することもあります。

また、男性と女性では上記ヘルニアの発生頻度が違いまして、
男性では 外鼠径ヘルニア>内鼠径ヘルニア>>大腿ヘルニア
女性では 外鼠径ヘルニア>大腿ヘルニア>>内鼠径ヘルニア
となります。以上のことから、より専門性のある疾患であることをご理解していただきたく、ヘルニアの専門家として一般の方々の疑問にお答えしたく思います。

「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」は、ヨーロッパヘルニア学会から発刊された成人鼠径ヘルニアガイドラインを参考に、EBMに準じた内容で本邦における一般外科医を対象とした構成となっていますが、「医療の進歩は日進月歩であり、このガイドラインが日本の鼠径部ヘルニア診療の道標の“入り口”に過ぎないことは明白です。

今後も改定を重ね、常に若手外科医をはじめとするすべての一般外科医の助けとなることを祈願しやまない(日本ヘルニア学会理事長 柵瀨 信太郎)」とのお言葉通り、私も今後の外科医への教育もさることながら、一般の方々への正しい情報提供をしていきたいと考えております。

今回医師向けの「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」に外科専門医・消化器外科専門医・指導医、内視鏡外科技術認定医、ヘルニア診療の専門家としての私の知識を加え、一般の方にもわかりやすい内容でお伝えすることを「紐解く」と言う形でHP上にて紹介させていただきます。

原著「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」
編集:日本ヘルニア学会 ガイドライン委員会

ガイドラインの内容をコピーしてCQ、answer、解説の順に引用しました。解説の内容はあくまでも一般向けであり、一部は省略し、強調したい部分は太字に変更し、下線を追加しました。

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