手術直後には炭酸ガスや手術操作にでた浸出液などが患部に貯留することがあります。自然吸収されることがほとんどですが、増大傾向を示す場合は漿液腫(セローマ:0.5~12.2%)や血腫(ヘマトーマ:4.2~13.1%)といった鼠径部ヘルニアに一般的な合併症の可能性がありますので、手術を受けた施設を受診してください。

そけいヘルニア日帰り手術
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どうぞお気軽にお問い合わせください。
そけいヘルニアについて
日帰り手術について
手術直後には炭酸ガスや手術操作にでた浸出液などが患部に貯留することがあります。自然吸収されることがほとんどですが、増大傾向を示す場合は漿液腫(セローマ:0.5~12.2%)や血腫(ヘマトーマ:4.2~13.1%)といった鼠径部ヘルニアに一般的な合併症の可能性がありますので、手術を受けた施設を受診してください。
再発の可能性があります。いずれの術式でも再発は0.3%弱の頻度で起こりますので、外科を受診して精査してもらってください。
残念ながら、そけいヘルニアは自然治癒はしない病気です。
治療方法は手術しかない病気になります。
当クリニックでは日帰りでのそけいヘルニア手術を行っております。
まずはご予約をいただき、診察をしたうえで手術についてご案内いたします。
バンドによる固定は治療にはならず、場合によっては危険なこともあります。
嵌頓を防ぐことができる保証もありませんので、手術をお勧めします。
そけいヘルニアは見つけたときが手術をうけるタイミングです。
様子を見ていたり、放置しておくと、嵌頓をおこすなどのリスクが高まります。
当クリニックでは臍ヘルニアの診察、治療に対応しております。
腹壁瘢痕ヘルニアにつきましては申し訳ございませんが、対応しておりません。
手術日はお仕事などのご予定を控えていただき、お家でゆっくり過ごされることをおすすめします。翌日からは普段の60~80%程度の活動レベルを目指して日常生活をしてください。痛みを伴わなければ運動は軽いものから可能ですが、術後2週間までは10kg以上の重たいものをもつことを避けてください。フルの運動は術後3週間経過したら可能です。
コロナ禍のため不要・不急の手術は困難となっております。そのため大学病院や基幹病院での良性疾患手術は制限されている状況です。しかしながら嵌頓の発生率は1%程度と高率ではないにせよ腸管切除の可能性もあり、基礎疾患のある患者での緊急手術で4.0~5.8%の致死率が報告(2011年)されており、決して侮ることができません。ALOHA外科クリニックでは手術当日にコロナ検査(NEAR法)を実施しています。(患者負担金はゼロです)
**NEAR法
米国における多施設臨床試験の中間報告(Abbott Press Release, Oct, 7, 2020)
ID NOWTM 新型コロナウィルス2019を使用し、救急外来と病院・介護施設(入院患者)の2つの医療環境における合計1,003名の患者からの検体を使用し、検査室におけるPCR法を対照法として評価されました。
全患者
陽性一致率 93.3%
陰性一致率 98.4%
発症後7日以内の患者
陽性一致率 95.0%
陰性一致率 97.9%
有症状患者
陽性一致率 94.6%
陰性一致率 97.6%
健康な方や基礎疾患があったとしても薬物療法などでコントロールされる方が対象となります。また、身体活動能力として100~200mを健康な人と歩いても平気でいられる程度の能力が必要です。環境要素としては、独居の方は難しく、手術後のお迎えから24時間見守りをしてくれる人が必要です。
麻酔方法が進歩(新薬の開発など)したことと、より低侵襲の術式が普及したことで、腹腔鏡手術が日帰りで実施できるようになりました。
手術後の痛みに対しては、手術終了直前に患者さんの状態に応じてNSAIDs(ロピオン)やアセトアミノフェン(アセリオ)などを点滴で投与します。日帰り手術で実施する麻酔(TIVA:全静脈麻酔)の場合、個人差はありますが30分以内には水分摂取が可能となりますのでNSAIDsやアセトアミノフェンの内服が可能となります。内服で困難な場合は座薬やオピオイド(非麻薬)の内服も可能です。
腹腔鏡手術は全身麻酔でしか実施できない術式です。基礎疾患のため、全身麻酔が困難な方は局所麻酔で手術可能な鼠径部切開法で手術を受けるのが安全です。呼吸機能や心機能が低下している方で全身麻酔を実施する場合は、入院して術後管理をすることが必要になります。
腹腔鏡手術のメリットは小さいキズであり整容的に優れ、低侵襲であることです。特に当院で採用しているTAPP手術では良好な視野で、両側の鼠径部ヘルニアを観察することができるので正確な診断が可能です。デメリットは高度な技術を必要とし、手術時間が長くなることと、炭酸ガスで気腹するため血中の炭酸ガス濃度が上昇することです。
術後の付添は必ず必要です。手術の際に使用する鎮静剤や鎮痛剤(医療用麻薬)の影響はクリニックを帰院する際には消失しておりますが、より安全に帰宅するために、必ず付添の方をお願いいたします。
手術は全身麻酔で完全に眠った状態で施行します。そのため手術中は痛みを全く感じません。手術後は傷口に局所麻酔を施して痛みを軽減させます。効果は4〜6時間持続しますので、自宅へ着く頃まではわずかに軽い痛みはありますが、安静にお過ごしいただけます。また手術後に鎮痛薬の内服も開始します。帰宅時には内服薬や座薬の鎮痛薬を処方いたします(ただし、座薬を使用するほどの痛みは稀です)。
ご自宅でお困りの事や疑問点などありましたら、帰宅時にお伝えする院長の携帯電話までご連絡下さい。24時間対応致します。
手術までの待機期間は、おおよそ3日~14日となります。
診察の際に患者様の都合をお伺いし、クリニックの手術予約状況と照らし、手術日を決めてまいります。
早く手術をしたい、休みが取りにくく手術が受けられる日が限られるなど、診察の際にご要望を医師にお伝えください。
そけいヘルニアの手術は保険適用になり、また後述の高額療養費制度もご利用できますので、非常に高額になったり、施設間で大きな差が出るということはありません。
その通りです。個人負担割合にもよりますが、仕事をしている世代の方であれば3割負担であることが多く、その場合3〜5万円程度の費用がカットされます(入院期間によって差がありますが)。
申し訳ございませんが、当クリニックには宿泊機能がございません。近隣のホテルなど宿泊施設をご利用ください。クリニック近隣での宿泊施設利用の場合には、術後に何かあった際には夜間でも対応が可能です。
手術ですので全くリスクがないわけではございません。
大きく分けますと「麻酔」と「手術」にリスクがありますが、これらは入院手術と同等です。
医学の進歩(麻酔薬の開発、経口摂取の管理等)、特に日帰り麻酔・日帰り手術の研究によって患者さんにとって快適な術後経過が工夫されています。
麻酔科専門医による処置
当クリニックの手術前麻酔は全て、麻酔科専門医によるものとなります。
局所麻酔や全身麻酔を組み合わせ、術中の無痛だけでなく、手術のあとも痛みを抑え快適に過ごしていただけるよう努めております。
小さな傷、少ない侵襲で手術のリスク低減
当クリニックは腹腔鏡によって小切開(5~10mm程度の穴を3、4ヶ所)だけで手術を行い、体の傷を最小限にする術式を中心に『日帰り手術』を実施しています。
また、従来のような周辺組織縫合ではなく、メッシュを用いた手術を行うことにより、ヘルニアの再発リスクも抑えております。
血液検査
心電図
肺活量
腹部超音波
CT
MRI など
高齢の方と疾患のある方は心エコーも行う場合があります。
検査ではないですが、階段の上り下りや坂道の徒歩などの運動について問診をおこなうこともあります。
こうした検査や診察を通し、日帰り手術が選択できると判断した患者様に手術を実施しております。
当院は日帰り手術専門のクリニックであり、入院はできません。
しかしながら、入院が必要な患者さまには提携病院をご紹介しております。
当院で手術の後、提携先病院へご入院いただく事も可能です。