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「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」を紐解く

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「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」を紐解く 投稿日 2020-11-14、最終更新日 2023-04-07

腹腔鏡下ヘルニア修復術は鼠径部切開法と比較して再発率は同等か?(CQ15-2 )

Answer

腹腔鏡下ヘルニア修復術は鼠径部切開法と比較して再発率は同等もしくは低いが、鼠径部切開メッシュ法と比較すると同等である(推奨グレードB)。
※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」45頁より

解説

腹腔鏡下ヘルニア修復術は鼠径部切開組織縫合法、多くはShouldice法との比較において、再発率も同等、もしくは低いと言う報告が多い。

しかしながら、鼠径部切開メッシュ法、多くは海外において幅広く行われているLichtenstein法との比較では、TAPP法においては同等との報告が多いが、TEP法においては同等、もしくは再発のリスクが高いという報告もある。

この原因として、TEP法においては術者、施設により再発率に大きな偏りがあり、間違った手術手技による可能性を指摘する報告もある。

また、腹腔鏡下ヘルニア手術では250例以上の経験のある外科医では鼠径部切開メッシュ方と差がないが、250例以下の経験が少ない術者の場合は再発が多く、さらに45歳以上の外科医の場合、経験のある術者は再発率が有意に低く、経験のない術者は有意に高いとの報告もある。

※「鼠径部ヘルニア診療ガイドライン 2015」45頁より

【総合外科医の眼】

日本内視鏡外科学会のアンケート調査で一時期腹腔鏡下ヘルニア手術の再発率が5%近くまで増加しました。そこで日本ヘルニア学会の当時の理事長早川先生が学会や講演会などを通して警鐘を鳴らされました。その効果もあり、再発率は改善し、今に至ります。

我々のクリニックでは全ての術者が日本内視鏡外科学会技術認定医であり、 腹腔鏡下ヘルニア手術の経験が1,200例以上の症例を経験しております。

因みに 日本内視鏡外科学会技術認定医 という資格は、 腹腔鏡下ヘルニア手術 を安全に行えるにとどまらず、『指導者として模範となるべき手術が最初から最期まで遂行されているか』が審査された結果です。

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